大峽製鞄のこだわり

大峽製鞄には、鞄製造における約束ごとが有ります。

素材選びからその工程に至るまで、熟練の職人が一つひとつ手作業で仕上げていくこだわりの逸品


大峽製鞄には、鞄製造における約束ごとが有ります。


1, 超一級の素材を使う

超一級の素材とは、使用する程味わいが深くなる素材のこと。

出来立てが一番良く見栄えのするもの、時間経過とともに品質劣化が進む素材では持つ人にとっての充足感は薄れていきます。

私たちの取り扱う革は、経年変化をゆっくりと愉しむことのできるもの、
変わらぬ美しい表情を永く残すものと、用途に応じて使う程に味わいが増し、愛着が湧いて行きます。


2, シンプルなデザインを採用する

シンプルなデザインとは厳選された必要な部分のみ取り付けて、出来る限り無駄を省いたスタイルのことを指します。

最も革味を尊重し、ハンドワークの良さを生かすには、おのずと行き着く型があります。

そして華美な装飾をせずとも製品としてのバランス、絶妙なプロポーションが取れており、それが当社の定番となっていきます。



3, 丁寧な仕事をする

丁寧な仕事とは、基本的にハンドワークと言う事です。

天然の革にはそれぞれ「目」があり、ともすれば、「目」に沿って曲がり、反り返り、目の間は伸び縮みします。

一枚一枚、性質の違う革の目を読み、曲がりに沿って鞄のシェイプを創るには、研ぎ澄まされた指先で調整できるハンドワークしか有りません。

職人の手仕事を大切にする訳はここにあります。







《 大峽製鞄 厳選の素材 》

世界中より集められ、丁寧に創られた吟醸革の中から、大峽製鞄が誇る職人が革を選別し、
そこから裁断をする大きさに合わせさらに目利き凝らし、採る(裁断)箇所を見つけていく。

一枚一枚、素材の感触を読み解き、製造する商品の使われる状況に応じ、目やタチにあわせ裁断する。

裁断するパーツに合わせどの部分を採用するか、どのようにトラやシワを美しく魅せるかは、
もはや裁断士にとっての経験や哲学に基づいた『デザイン』である。

素材の特性に合わせた保管方法、湿度や温度など徹底した素材管理のもと 一つの製品に使われる複数素材の相性など、
大峽製鞄の素材への探求は永遠に引き継がれていきます。

現存する最高品質による極上革をご堪能ください

サンタクローチェ®・カーフレザー
【BTL / MBL / MBX】

イタリア、サンタクローチェ地方で営々と築かれてきた歴史的な製法の素材。
天然植物性タンニンでゆっくりなめし、染料だけで手染め仕上げしています。
日本の市場では、色落ちに大変神経質なため色止めするのが通例ですが、これでは均一な見た目、人工的な感触の革になってしまいます。
当社で使用するこの革は、革にこだわりのあるメゾンが好んで使用しており、世界中の名だたるスーパーブランドへも供給しています。
そして色止めをしておりませんので、そのため、キズも付きやすく、やや色落ちもします。
その反面、使い込むほどにキズも目立たなくなり、艶が増し、色が濃くなり、革の味が良くなって革本来の風合いを楽しむための“本格的な自身作”となるのです。

ジャーマンシュリンクレザー【GMS】

日本の江戸時代にあたる1864年にドイツで創業した、現在に至るまで熟練した職人の手仕事で革を作り続けているタンナーのイチオシのレザーです。

欧州の牧場で丁寧に飼育されたカーフをこれ以上縮められないほどに「シュリンク(革を薬剤で縮める作業)」させたこちらの素材は、元来、フランスの高級皮革製品で知られる某メゾンブランド用に開発されたと言われ、同社の厳しいスペックをクリアするため、引き裂き強度や引張強度、染色堅牢度などすべてがハイレベルに設定されています。

日常使いに適した強力な耐久性と持ち味豊かな弾力性が共存する肉厚な革で、ソフトな質感もとても魅力なシュリンクカーフレザーです。

色鮮やかな発色性もさることながら、シュリンクすることで現れる、粒だったシボの高低差から生まれる深みある奥ゆかしい色合いも特徴です。

ヨーロピアン・カーフ【ECF】

ヨーロッパでも随一のレザーメーカーに特注した仔牛革です。

欧州において、良き原皮と言えばまずスイス、ついでドイツ南部、北フランス、ベルギーなどが有名ですが、西欧はもとより優れた素材の宝庫として名高い各地方から高品質な原皮のみをセレクトし、伝統あるクローム鞣し製法や染色を施して作り上げられたカーフです。

通常のタンニングの限界を超えたレベルに挑戦し、出来上がったのがこのヨーロピアン・カーフです。

当社が使用するこの革は、欧州の中でも他と一線を画す高品質に、欧米のラグジュアリーブランド、一流皮革製品メーカーの使用率が高い貴重な素材です。

型押しレザーならではのキズの目立ちにくさ、発色の良さなどから、日常使いのアイテムに重宝される素材として、大峽製鞄でも多くの革小物の素材として採用しています。

ブリティッシュ・ブライドルレザー【BRD】

乗馬の本場、英国にて馬具用素材として開発されたブライドルレザー。

革に何度もワックスを塗り込み、耐久性を高めているのが特徴で、そのため水が浸透しづらい丈夫な素材です。

表面に「ブルーム」というワックスが白く染み出た跡があるのも特徴で、このブルームは使い込むほどに馴染み、しっとりとした上品な光沢が生まれます。

馬具の中でも特に堅牢性が求められる手綱に使用されていたことから、革らしい表情をを残しつつも機能性にも長けた素材と言えます。

当社が使用するのは、ビット鞣しと呼ばれる昔ながらのタンニンによる時間と手間をふんだんにかけた鞣し、一枚ずつの染料仕上げ、さらに革の表面にグリースを手で塗り込んで完成させています。

ノーザンプトン皮革学校で革づくりの基本を学んだ若きマイスターによる伝統的なキャリング製法はブライドルレザーの真髄と言えます。

ベルギー・サドルプルアップ【SDL】

サドル(saddle:鞍)の名の通り、元々乗馬に使う馬具(鞍)用の素材として用いられてきたことから堅牢性、耐久性に優れており、ヘビーデューティーな素材として人気があります。

一般的なタンニン鞣しの革に比べて油分を多く含んでいるのが特徴で、「プルアップ(pull-up)」とは、革を折り曲げた際に皮革内部の染料がオイル分と共に移動し皮革表面の濃淡が変化する現象のことです。当社が使用するのは、ベルギーの高級タンナーにより古典的な製法でじっくりと鞣された最上級のサドルレザーです。

透明感のある光沢は使い込むほどに味わい深く、さらに輝きを増していきます。薄化粧の革は呼吸しながら生き続け、キズも付き色も変化しながら持ち主と共に時を刻んで行きます。

コードバン【CDV】

数ある革のなかでも最高級とされ、その光沢の美しさと希少性から“革のダイヤモンド”と称される「コードバン」。

馬の尻部にある超緻密繊維を手作業で削り出した革は、光沢のある染色の美しさに特徴があります。

堅牢性が非常に高く、引き裂きの強度は牛革の3倍と言われる反面、キメが細かくスムースな表面はわずかなキズでも目立ちやすく、デリケートでもあります。

当社の取り扱う素材は、北フランスや良質原皮の宝庫ポーランドなど欧州で飼育された馬をタンニングさせた素材を使用し、表面に特殊なフィルムコーティングを施しておりますので、撥水性に富み耐久性があります。

マット・クロコダイル【CRC】

当社のプレシャスレザーの中でも最高峰となる、爬虫類の代表格、クロコダイル。

クロコダイルが本来あるべき姿である自然の風合いをそのまま生かし、斑もすべて自然のまま仕上げています。

当社が使用するのは、艶の上がったグレージングタイプではなく、比較的ツヤを抑えた質感で、各商品、アイテムに合わせた斑サイズや斑の形状、部位を一つ一つ厳選し合わせています。

日常のアイテムとしてお使いいただきやすいマット・クロコダイルです。